はじめての論評……
トーストマスターの特徴に、”論評”があります。
入会する方も「論評してもらえるのが、役に立ちそうで良かった」という声が多いです。
自分がしてもらうと、うれしくて為になる論評。でも、自分がする側になったらドキドキですよね?論評をするときの注意点をいくつかご紹介します。
いつから論評をするの?
論評は目安としてスピーチを3~4本程度終わらせた位から、担当する事になります。
誰の論評をするの?
通常、個人論評者は準備スピーカーへ、
総合論評者は、例会全体の運営と、スピーチ以外の役割(個人論評者、テーブルトピックスマスター、TMOE、その他)ついてコメントします。
個人論評について
ここでは個人論評について書きます。
スピーカーはスピーチが終わった瞬間から、自分の話がどのように伝わったか、よかったところ、わるかったところを知りたくてうずうずしています。
大事な役割ですからマニュアルを熟読して臨む覚悟が必要・・・は言いすぎかもしれませんが、スピーカーも色々準備して例会に臨むのですから、その論評をするにあたっては出来るだけ事前に準備したほうがいいと思います。
スピーチはそれぞれ目標を持って行われます。そこでプロジェクト目標を事前に入手し、理解しておくことが大切です。
経験を積んでくると、褒められるばかりではつまらない、と感じる人も多いのではないでしょうか。「悪いところが見つかりませんでした」というフィードバックを自分で受けてうれしいかどうか、考えてみると思い当たるのではないかと思います。
良い点、改善点を適切に見つけるためには、まずは話をしっかり聞く事です。
また、よく聞いて、相手に受け入れられるよう相手に改善点を伝えるのはレベルの高いコミニュケーションのスキルです。ぜひ、相手の立場に立って、伝わる言葉を見つけましょう。
論評の行いかた
論評のやり方は色々ありますが、一つの流れを紹介します。
・全体の感想を述べる。プロジェクトの成功をねぎらう
・良い点を3つ見つける
・最も重大な改善点を一つ伝える
・スピーチの努力に感謝し、次回への期待を表明し、〆る
もちろん、これ以外の論評方法はありますので、色々試してみてください。
マニュアルにも書いてありますが、論評はスピーチ内容の善し悪しに対して行われるものではなく、スピーチを通じて話し手の言いたい事が伝わったか、目標をスピーチで実現できたか、に対して行います。
まとめ
論評者が受けた印象は個人的なものなのです。みんながそうだったかは分かりません。そこで、私だったら、・・・と感じた、***と言われたほうが分かりやすかった、など、あくまで自分の立場から話しましょう。ダメ出しをするのではなく、違うやり方を提案するなど、建設的にフィードバックすると、次につながるため喜ばれるのではないでしょうか。
論評をするようになると、自分のスピーチが今までよりも客観的に見られるようになったり、人の話をしっかり聞けるようになったりと、実感できる成果を得られると思います。
難しいですが、とても役に立つ役割ですので、リラックスして、楽しみながら取り組んでみてください!