入会式があり初々しいスピーチもあり、新鮮な例会でした。

第450回 例会

2月14日の例会では、バレンタインデーにもかかわらず、多くの会員が、会場側とオンライン側に分かれて、例会に参加してくれました。

例会後は、本日唯一の女性会員で、TMOE(ToastMasters Of Eveningの略で、その日の例会の司会)を務めていただいた方から、「今日は充実したとてもいい例会でした」とコメントがあり、とても嬉しかったです。

確かに充実感がありました、でも、なにかいつもと違うところはあったでしょうか?

本日例会の大きなトピックスは2つありました。

ひとつは「アイスブレイク」。もうひとつは「入会式」です。

■オンライン側からのアイスブレイク

「アイスブレイク」とは、響クラブで最初に行うスピーチのことです。その会員の方は、東京在住者ではない方で、入会以来一貫してオンラインで参加してくれています。

響クラブの他の会員とは、ディスプレイ越しでしか顔を合わせたことのない方。どんなスピーチをするのだろう。興味津々でしたが、最後まで緊張を見せることもなく、画面の向こう側から堂々たるスピーチをしてくれました。

内容は「昨年、部署異動をきっかけに、リスキリング(Reskilling=スキルを付け直すこと、学び直すこと)を開始。その過程で、トーストマスターズと出会い、スピーチスキルを磨くことも始めた」といったもの。

自身の過去から現在、そして未来に向けた足跡をたどるスピーチは、初めてとは思えない構成力で、しかも、初心者はなかなか取り入れられないボディランゲージ(身振り手振り)を交えた見事なものでした。

実際このスピーカーの方は、響クラブの先輩会員が担当するメンターと一緒に、初めてのスピーチを作り上げたとのこと。どこにいようとも、本人のやる気次第で、向上できるものなんですね。

そこで驚いたのが、二番目のスピーカーです。

このスピーカーの方は、入会半年ほどながら、多忙が理由でなかなか例会に参加できていませんでした。今回会場に来てくれての久しぶりのスピーチです。

こちらはやや緊張気味。ですが、スピーチ内容自体は、なかなか新鮮。

自宅で飼っている亀と近隣住民との交流を、記憶をテーマにユーモラスに語ってくれました。言語表現は響クラブでは見られなかったもので、会場側からもオンライン側からも笑い声が聞こえました。

■入会式で画面からはみ出す

さきほどアイスブレイクをされた方以来の入会式が今夜でした。

日本のトーストマスターズクラブには、大きく分けて、英語クラブ、英語日本語のバイリンガルクラブ、日本語クラブの3つで構成されています(他の言語で行うクラブもあり)。

響クラブは日本語クラブですが、実は、常に会員は日本人ばかりというわけではありません。

時折、日本語を学びたいという外国籍の方が入会されます。主に日本にある会社で働いている方です。

今夜入会された男性も、外国籍の方で、日本にある会社に勤められています。日本語がうまくなりたいというお気持ちが強い方で、向上心の強い方は国籍にかかわらず、響クラブのみんなは大歓迎です。

入会式も和やかに進んだのですが、ひときわ目を引いたのが、彼の身長です。

200cmに届こうかという高身長。オンライン向けに用意したカメラに映ろうとすると、後退するか、ぐっと背を屈めなくてはいけません。でも、そのあたりは慣れた様子で、当たり前のように身をかがめ、オンライン側の人たちにもにこやかな笑顔を向けてくれました。

新しい仲間が増えて、とても嬉しいです。

■充実感の理由は?

おおきなトピックスが2つもあったことが、例会の充実感の理由でしょうか?

そうかもしれません。

ただ、ここ数年はコロナ禍によって見学者の数が減っていたのですが、最近になって、見学に来られる方が増えてきています。みなさんもそろそろ家に閉じこもることに飽きて、交流を求めだしているということもあるのかもしれません。この日の響クラブにも、見学の方が1名いらっしゃいました。

その結果として、普段よりも多くの会員が例会に参加してくれたおかげで、ひとつひとつのアクションに対する、リアクションが大きくなったこと。それが充実感につながったのでは、と私は思っています。

見学を迷われている方、響クラブは、あなたが見学にこられることを心待ちにしています。

離れた場所に住んでいようと、国籍が違おうと、響クラブのみなさんには関係ありません。

春はもうすぐです。