通常例会_第429回

東京の桜の開花が宣言されてから2日目の3月22日、響クラブの第429回例会が開催されました。

この日、東京はこのところの春の陽気から一変、名残の雪で凍える一日となりました。

前の週に東北地方で発生した地震の影響による、東京電力管内の電力供給力の低下が回復しないまま、暖房での電力需要が急速に高まって電力の余力も3%を下回り、制定以来初めて「電力需給ひっ迫警報」が発令される事態に。

会場の「IKE・Biz としま産業振興プラザ」も、いつ停電になるかわからないということで、急遽、「完全オンライン」での例会開催となりました。

※通常は、会場とオンライン参加者をZoomで繋いだ「ハイブリッド例会」を行っています

■<開会>

今回は、欠席のOS会長に代わり、教育担当副会長のKKさんの開会の挨拶により、例会がスタート。

つづいて、KKさんから、今夜の言葉を担当する、IYさんが紹介されます。

■<今夜の言葉>

 『胸がすく』

IYさんから今夜の言葉の発表され、選定の理由や言葉の意味、使い方の例が紹介されました。

今夜の言葉は、その言葉が発表された後、参加者が例会中の発言の中に盛り込むことで、意味や用法を再認識し、語彙を増やしていくことを目的としています。

■<今夜のTMOE、各役割の紹介>

今夜のTMOE(総合司会)は、昨年9月以来、半年ぶりのTMOEとなる、NSさんが担当。ここで、KKさんから例会進行のバトンがNSさんに渡されます。

トーストマスターズでは、計時係、集計係、えーとカウンター、文法係、記録係など、例会ごとに各役割担当がアサインされ、例会のスムーズな進行をサポートしています。
TMOEのオープニングトークの後、各担当が役割についての説明、注意すべき点についての説明を行っていきます。

・計時係(スピーチの時間を計測し、スピーカーに緑・黄・赤のシグナルを出して時間を知らせる): IYさん
・集計係(ベストスピーカー等の投票結果を集計し、結果をTMOEに伝える): IYさん
・えーとカウンター(えーと、あのーといった無意味な言葉や、今夜の言葉を使った回数をカウントし、例会の終わりにフィードバックする): TKさん
・文法係(文法の誤りや良い表現等を記録し、例会の終わりにフィードバックする): NSさん
・記録係(ホームページに載せる例会報告を作成し、広報担当へ渡す): NSさん

今回は、天候の影響などもあり、すべての役割がピンチヒッターの方に対応いただくことになりました。

役割担当の皆さん、急遽、また、掛け持ちでのご対応ありがとうございました。

■<テーブルトピックスの部>

TMOEからテーブルトピックスマスター(テーブルトピックスの部の司会)に進行のバトンが渡されます。

テーブルトピックスはその場で出されたお題に対して、お題ごとにその場で1名が指名され、即興でスピーチを行います。(各お題、制限時間:1分~2分+30秒)

今夜のテーブルトピックスマスター(司会)は、KKさん。
お子さんの初めての受験にちなんで、期待と不安とが入り交じる、『はじめて』にまつわるお題を4つ、出していただきました。

■お題①: 「生まれて初めての記憶は?」
回答者: SYさん
あまり小さい頃の事は覚えていないが、親の転勤で引っ越しし、誰も知っている人がいない土地で悲しい思いをした記憶が一番強く残っている。
今でも毎年3月になるとどこに異動になるのかと心配になってしまう。

■お題②: 「初めての友人との思い出は?」
回答者: TKさん
幼稚園の頃は自分から声をかけたというより、親同士が仲が良くて、それで仲が良くなった友達が多かった。
小学校以降の友達は、もっと能動的に友達になったので、今でも付き合いがある。

■お題③: 「初めてケンカしたのは?」
回答者: HHさん
小学校の1、2年生くらいの頃に姉とケンカした。その時、姉に蹴られて骨が折れてしまい、しばらく通院したことを憶えている。
今は穏やかに、人とコミュニケーションを取ってケンカにならないように心掛けている。

■お題④: 「今年初めてやってみたいことは?」
回答者: ITさん
ビジネスパートナーさんから誘われて、経営者が集まる交流会に参加した。
そこは、トーストマスターズのようにゲストへのサポートが手厚く、色々教えてもらい、有益な情報も得られるので入会した。これから益々忙しくなりそう。

計時係のIYさんから各スピーチの時間の報告があり、テーブルトピックスマスターからTMOEに再度、進行のバトンが渡されます。

■<スピーチの部>

スピーチの部では事前にアサインされたスピーカーが、自らの課題に沿ってテーマを考え、準備してきたスピーチを披露します。

■スピーチ①: 「タラレバ関ケ原」
(課題:リーダーシップ開発/レベル3/効果的な視覚資料の作成/制限時間:5分~7分±30秒)
スピーカー: TAhさん
作りこまれたアニメーション付きのスライドで、関ケ原の戦いに関する予備知識の無い人にも分かりやすく関ケ原の戦いの概要を解説した上で、「タラレバ」で、もし、小早川秀秋の軍勢が東軍に寝返らずに東軍に対峙していたら、そして、西軍が勝っていたら、という仮説のもと、それでも、徳川幕府が誕生していたのかどうか。また、歴史の楽しみ方についての考察を展開されました。
中学の歴史の授業以降、しばらく歴史から遠ざかっていた人でも、再び歴史に関心を持つような、興味深く、学びのあるスピーチを披露いただきました。

■スピーチ②: 「社会貢献part2 ITC-Jの例」
(課題:革新的な企画立案/レベル4/広報戦略/制限時間:5分~7分±30秒)
スピーカー: IMさん
※降雪により、予定していた通信環境が整わずにスライドがうまく表示されないため、IMさんのスピーチは次回の例会に持ち越しとなりました。

IMさん、次回、楽しみにしています。

計時係のIYさんからスピーチの時間の報告があり、TMOEから本日の総合論評者、TAoさんに進行のバトンが渡されます。

■<論評の部>

トーストマスターズでは「先生」と呼ばれる人はいません。代わりに、例会ごとにアサインされる「論評者」が各スピーチへのフィードバックを行い、また、論評者以外もコメントシートを通して、スピーカーへのフィードバックを行い、お互いに成長し合える環境があります。
例会全体へのフィードバックは、総合論評者が行います。

(各スピーチへの論評: 制限時間:2分~3分±30秒)
■スピーチ①への論評
論評者: TKさん

良かった点: 
・タラレバ関ケ原というタイトルがスピーチの内容を的確に表していた
・アニメーションを駆使したスライド、陣形図等により、戦局を具体的にイメージすることが出来た
・歴史の中でも、誰もがイメージしやすい関ケ原の戦いを題材にしたことが良かった

改善点: 
・地図や陣形図等で情報を盛り込み過ぎた感がある。少し情報を絞り込み、兵力によって図形の大きさを変えたり、色の変化をつけ視認性を上げたりすると、さらに理解しやすくなる
・「あのー」、「えーと」という言葉が多かったので、原稿を読み込んで洗練させたら、説得力がさらに増したと思う
・タラレバでも結局は家康が天下を取るという面白いオチだったので、最後、オチの部分を強調して、盛り上げつつスピーチを締めくくってもよかった

■スピーチ②への論評
論評者: SYさん

※スピーチ②が次回例会に持ち越しとなったため、論評も持ち越しとなります。

計時係のIYさんから各スピーチへの論評の時間の報告があり、総合論評者のTAoさんから、例会全体を通してのフィードバックが、参加者全員に送られました。
これにより、参加者は自分の良かった点、反省点を再認識し、次の例会に反映していくことが可能となります。

TAoさんから、TMOEに進行のバトンが渡され、表彰式へと移ります。

■<表彰>

各部門で一番よかったと思う人に一人一票ずつ、無記名で票を投じ、例会の終わりにTMOEから各賞の受賞者が発表されます。

■最優秀テーブルトピックス賞

・ITさん

■最優秀論評賞

・TKさん

■最優秀スピーチ賞

・TAhさん

最後に、教育担当副会長のKKさんの例会の総括をもって、多くの学びを得た本日の例会も無事終了となりました。

トーストマスターズでは、突然の指名にも、その場で話しの内容を組み立てて、結論(主張)にまでもっていくという、とっさの対応力を鍛えることができます。
また、時間をかけてスピーチを練り上げたり、スピーチに対するフィードバックを繰り返し行うことで、理解力、要約力、スピーチの構成力を身につけることもできます。
さらに、課題や例会運営を通して、リーダーシップを身につけることもできます。

新年度のスタートに、なりたい自分になるための一歩を踏み出してみるのもいいのではないでしょうか。

トーストマスターズは練習の場ですので、安心して「挑戦」や「失敗(課題の発見)」が出来ます。そして、その失敗(課題)や成功体験を次に活かすことが出来ます。

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会員一同、心より、あなたのお越しをお待ちしております。