2018年最初の例会は、いつもの会議室を離れ、池袋東口にある居酒屋からスタートです。
響クラブでは、例年、飲食を伴った例会を一度は開催します。
トーストマスターズの「トースト」という言葉が「乾杯」という意味に由来することに関係しています。
例年通りということでいえば、今年も一年の抱負を全員で発表しました。
フローリング敷きの個室で参加者総勢17名が順番に立ち上がり、持ち時間1分のミニスピーチです。今回はひねり加えて、漢字ひと文字に思いを託しながらの発表となりました。個々の課題に対する漢字の選択が工夫のしどころですね。漢字の選択は個性がでるのでいろいろ発見がありますね。
続いて、準備スピーチ。個室での例会は、普段とは違う距離感、飲食しながらの雰囲気があり、スピーチはやりづらいという面もあります。一方で、アルコールも回ったことで、ざっくばらんな発言も見られて、新鮮だったりもします。今回は、1分間スピーチを行った関係で、準備スピーチは2本です。
以下、簡単にご紹介します。
1本目のタイトルは「2018年の過ごし方」。
タイトル通り、スピーカーの考える2018年の過ごし方がテーマです。抱負の紹介に、野球のプレーを比喩に使うアイデアに聴き手を楽しませる工夫が見られました。構成もいわば人生の三要素となる会社、家族、趣味に分けたことで、スピーカーの現在の立ち位置や人間味の伝わるスピーチとなりました。
ちなみに、今回の課題は、ボーカルバラエティ。
声量や声の高低、話し方の緩急など、声に着目した課題で、スピーチ原稿をより豊かに表現しよう、というもの。落語家さんや芸人さんを見れば、ボーカルバラエティは当たり前のように使い分けていますよね。トーストマスターも、このボーカルバラエティを駆使できるようになれば、一人前。僕はこの課題が苦手ですが、スピーカーも果敢に挑戦していました。
2本目は、タイトルが「共感の喜び」。
以前もご紹介したレジェンド会員のスピーチです。彼女は全国大会で優勝経験者。今回は、その経験談をテーマに話してくれました。僕は初めて聞く話だったので興味津々。みんなも箸を置き、食い入るように見つめました。
驚いたのは、初めて全国大会に出場した際に、審査員の一人から「あなたのスピーチは独りよがり」だと指摘されたということ。いまでは聴衆の反応さえその場で取り込みながら、巧みな展開で私たちを楽しませてくれる彼女に、そんな経験があったことがまず意外でした。
スピーチはその後、初の全国大会優勝の話に向かいます。そこで、彼女が「共感の喜び」に着目したことが語られます。自分を満足させるスピーチではなく、聞き手となにかを共有するスピーチの魅力です。最後はいまもスピーチを響クラブで行う意味とはなにかを伝えることで締めくくられました。
僕はこの「独りよがり」という言葉が心に刺さりました。
みんなを共感させるというのは、難しい課題です。でも、スピーチは相手があって成り立つものということを思い起こさせられた気がします。ちなみに、このスピーチの課題は、「感動的なストーリー」。十二分に心動かされました。
最後に、今回のベスト賞を発表します。
ベスト論評賞はyさんとsさんのダブル受賞、ベストスピーカー賞はiさんでした!
おめでとうございます!
次回は、1月23日。いつもの会場で通常の例会です。
ちょっと面白そうだなと思ったあなた!
★トーストマスターズとは・・・・
スピーチを通してコミュニケーションとリーダーシップを学ぶ非営利の国際教育団体で、全世界135カ国、33万人の会員が参加しています。日本には172のクラブがあり、約4000人の会員が所属しています。
★響トーストマスターズクラブとは・・・・
池袋で活動するトーストマスターズクラブです。活動日は第2・4火曜日の月2回。19時30分から21時15分まで。自信をもって人前で話したいという方、プレゼンのスキルを向上させたい方、私たちと一緒に学びませんか? ご見学大歓迎です!