褒められるよりも嬉しいこと_第324回例会報告_20180123

前日は4年ぶりとなる積雪。都心は大混乱しました。
翌日となる例会当日も真っ白とは言わないまでも、路上はアイスバーン状態です。足元の悪いなか例会に参加してくれたみなさん、お疲れ様でした。

 

前回は居酒屋からでしたが、今回はいつも通り会議室から。机の配置をコの字型にしました。

準備スピーチでは20分に及ぶスピーチを1本予定しているため、テーブルトピックスはありません。

 

今回どんな準備スピーチがあったかといいますと。

1本目はアイスブレークです(アイスブレークはこちらを参照)。入会して初めてのスピーチだけに緊張は当然。例会前にスピーカーのTさんの様子を伺うと、やはり表情が硬い。大丈夫かなという心配をしたものの、杞憂でした。
スピーチが始まるや、自身が好きだという歌を熱唱し始めたのです。まるで不安や緊張を吹き飛ばすかのように。歌声を聞かせるアイスブレークを見たのは実は初めてです。楽しみなスピーカーがまた一人増えました。

 

2本目はホットシートでのスピーチです。
ホットシートとは、当日欠席者が出た場合のピンチヒッター。突然のスピーチにも慌てない経験豊かな人が待機しています。Iさんの今回のスピーチテーマは「DTMへの道」となりました。DTMとは、トーストマスターズの課題達成度の最高峰。なかでも難度の高い課題はクラブの立ち上げでしょうか。

IさんはいままさにDTMを目指して、課題を急ピッチでこないしているところです。
響クラブのメンバーにもぜひこのDTMを知ってほしい、そして、目指してほしいとの想いにあふれたスピーチは、課題達成に応じて与えられる称号やその達成条件等を紹介してくれました。
トーストマスターズへの道はまだまだ遠い、というのが僕の感想です。

 

3本目は、Kさんがプレゼンソフト「Sway(マイクロソフト社)」がどれだけ画期的で使い勝手がいいのかを、スライドとPCを使って紹介してくれました。
ちなみに、スピーチの課題は「パワフルな説得」。聴衆に行動を促すのが目的です。
その試みとして取り入れたのが、資料作成の実演。PCを使い、その場で話しながらトピックスや画像を組み合わせて、プレゼン資料を作っていくのです。まるで余り物でささっと調理するかのような手際の良さで資料を仕上げていきます。それだけSwayの使い勝手がいいということですね。最後には、作った資料をもとにしたプレゼンスピーチで締めくくりです。
プレゼンソフトの紹介がテーマになるとはいうのは、ビジネスに求められるプレゼンスキルのレベルが上がっていることを示しているともいえますね。みなさんも強く関心を持ったようです。

 

4本目は、セミナー講師のトレーニングといったスピーチです。
スピーカーのSさんは近々トーストマスター向けのセミナーを行います。今回は響クラブでその練習です。
当日は1時間のものが、今回は20分の短縮バージョン。当初は早口でまくし立てるのかと一緒疑ったものの、しっかりと意図をもった内容に仕上がっていました。
その意図がもっとも汲み取れたのは、次の2点。今回取り上げるトピックスとその説明に割り当てる時間を紹介した点、そして、このセミナーで何が得られるのか、その目的が表明された点です。お金をとるセミナーならいざしらず、そうでない場合、タイトル以外にはなんら興味を引くものはなかったということがままあります。が、短縮バージョンながら、今回は聴衆のためを意識したセミナーになっていました。参考になるスピーチでした。

 

最後は、今回のトピックス「総合論評」です。以前にもお伝えしましたが、トーストマスターズでは、スピーチ後にそのスピーチを評価する論評の部があります。
さらにその論評さえ評価する「総合論評」という役割があります。

今回紹介するこの総合論評は、会の運営、各役割の対応など、例会のすべてを評価します。
重要なのことは、褒めるよりもアドバイスにあります。トーストマスターズは学びの場です。評価されるのは嬉しいものの、もっと嬉しいのは今回できたことをもっとレベルアップさせる方法を指摘してもらうこと。まさにサッカー日本代表がよく言う「新しい課題が見つかった」ですね。事実、適切な助言をもらった会員は、大きくうなづき、嬉しそうにメモします。
現時点で見えていないことに気づかせてもらうこと、成長の刺激をもらうことが楽しいのです。
みなさんもそんなことはありませんか? もちろん響クラブで行うのは親身なる助言。叱責はありません。

総合論評に今回スポットをあてたのは、響クラブの頭脳、Kさんの総合論評に触発されてのことです。Kさんは個々の役割や事象について、ひとつひとつ評価するとともに、そのひとつひとつに助言を組み込んでいました。

トーストマスターズでは、入会式において、入会者、クラブメンバーともにある約束をします。
クラブメンバーの約束とは、
「前向きで、役に立つ論評をします」
「クラブをいつも仲良くお互いに助け合えるオープンな雰囲気に保ちます」
「あなたもほかのメンバーに力を貸せるように協力します」
「そして、あなたがトーストマスターズの会員になったことで、得るものが多く良かったと満足できるようにします」
とあります。

この約束からすれば、Kさんの対応は当然のこと。でも、「言うは易く行うは難し」。助言の質は理解の深さに比例するところもあるからです。トーストマスターズでは、スピーチの質を上げるとともに、この助言の質まであげることを同時に行っていきます。スキルをもっと高めたいという方、そして、一人ではなかなか難しいなという方は、まずは響クラブに見学にいらしてください。

今回のベスト賞は、ベスト論評賞がTさん、ベストスピーカー賞はKさんでした! おめでとうございます!

次回は、2月13日。通常例会です。

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ちょっと面白そうだなと思ったあなた!
新しい仲間が欲しいと思っているあなた!
自分をもっと知りたいと思っているあなた!
 
響クラブで一緒にやってみませんか!

メンバー一同、心よりお待ちしております。
ご見学は無料です。

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★トーストマスターズとは・・・・
スピーチを通してコミュニケーションとリーダーシップを学ぶ非営利の国際教育団体で、全世界135カ国、33万人の会員が参加しています。日本には172のクラブがあり、約4000人の会員が所属しています。

★響トーストマスターズクラブとは・・・・
池袋で活動するトーストマスターズクラブです。活動日は第2・4火曜日の月2回。19時30分から21時15分まで。自信をもって人前で話したいという方、プレゼンのスキルを向上させたい方、私たちと一緒に学びませんか? ご見学大歓迎です!